歯周病の治療の基本はなんといっても
歯みがき。
自己による治療ということになります。
できれば
朝・昼・晩の食後と夜寝る前の一日4回が理想です。
ただやみくもに自己流で磨いても磨き残しが必ずあります。歯医者さんへ行って、正しい磨き方を教わることをお勧めします。
「せっかく磨いているのに、磨けていない。」ということがよくあります。
歯みがきが正しくできるようになれば、あとは歯医者さんによる治療ということになります。
具体的な歯周病の治療としては、
歯垢の除去(歯みがき)、歯石除去(スケーリング)、歯周ポケット内の清掃、咬み合わせの調整、外科処置などが症状の程度によって使い分けられます。
そして最後に治り具合を評価するということになります。
この評価で健康な状態と判断されると、その後は「メインテナンス」に移行します。
このメインテナンスは1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、とそれぞれの状況に応じて定期的に来院してもらい、チェックと
プロによる歯の清掃(PMTC)等を行います。
初期の歯肉炎の場合はもとの健康な状態に戻ることは比較的簡単ですが、進行した歯周病の場合は完全な治癒というのはむずかし場合もあります。
ということで、歯周組織の破壊が停止している、という状況でも一応治癒と見なす場合があります。
肝心なのは、この停止した状態を長く保つこと、すなわちメインテナンスに定期的に来院していただいて歯周病の状態をまめにチェックしていただくことが大事です。
油断すると、また再発と悪化・進行の道をたどることになります。