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骨粗鬆症と診断される患者の90%に慢性的な歯周疾患がみられるといわれています。

閉経後の女性では、高度の骨粗鬆症であるほど早期に歯を失うという報告があります。

逆に、80歳以上で自分の歯を20本以上保っている人は、特に女性で非常に高い骨密度であることがわかっています。

骨粗鬆症は骨の量が減って骨がもろくなる病気であり、歯周病は歯のまわりの骨が歯周病菌によって溶けてくる病気。

骨粗鬆症が歯周病の直接の原因にはなりませんが、増悪因子の一つにはなるようです。

ストレスは様々な病気の原因やきっかけになります。
適度なストレスであればむしろ身体にとって好影響をもたらしますが、過度なストレスが続くと体内のバランスを崩れて病気をひきおこしてしまうこともあります。

ストレスによって身体の免疫力が低下してきます。歯周病菌が原因の歯周病はこの免疫力の低下によって助長されることがあります。
つまり、免疫力が落ちると歯周病にかかってしまう可能性があります。

また、ストレスによって唾液の分泌量が減ってきます。唾液は歯周病菌を洗い流したり、増殖を抑えたり、歯垢を付着しにくくするので、分泌量が減れば歯周病になる可能性が高くなってきます。

定期検診にくる患者さんで、予想以上に歯周病が悪化している場合は寝不足が続いていたり、不規則な生活、仕事上や家庭的に大変な事情がある場合が多いようです。

その人それぞれに合ったストレス解消法を見つけ、適度な運動睡眠規則正しい食生活などを心がけることが、歯周病の予防には大切であるといえます。

寝ている間にブラキシズム(「歯ぎしり」や「くいしばり」)を行っている人は一晩に15分前後行っているといわれています。


両者の違いを簡単に説明すると、

歯ぎしり(グラインディング)
  上下の歯をすりあわせて音がでる

くいしばり(クレンチング)
  音は出さないが強く咬みしめる


病的なブラキシズムが及ぼす影響は

■歯肉がむずむずする
■歯がすりへってくる。痛みがでる
■歯肉が退縮(下がってくる)する。歯周組織にダメージがくる
■義歯や冠がこわれたり、外れたりする
■舌、頬の粘膜に歯の跡がつく
■歯槽骨(歯のまわりの顎の骨)の外骨症(膨隆)が発症する
■咬筋が肥大して、ときに顔貌まで変化する
■顎(あご)がこわばったり、疲労感、不快感がある
■肩こりが起こる
■顎関節症が起こる
■耳鳴りや耳痛が起こる
■顔、頭、くびに痛みが起こる
■ストレスを起こす
■睡眠障害を起こし、睡眠時無呼吸を発現しやすくなる

などがあげられます。


ブラキシズムの治療法は主に対症療法になります。
寝るときに歯にナイトガード(スプリントとも呼び、マウスピースのようなものです)を装着するスプリント療法が代表的なものです。

そのほか、自己暗示療法、薬物療法、行動療法、理学療法なども効果があがることがあります。

以前、血圧の薬で歯肉が増殖するという記事を載せました。

では、カルシウム拮抗剤の商品名は?・・という問い合わせがあったので、知っている限りで載せたいと思います。
実際はもっとたくさんあります。

50音順です。
太字は有名な商品名


アカルジピン、アタナール、アダラート、アテネラート、アテレック、アプロパン、アポジピン、アムロジン、アルロール、アロトップL、アロニクスS、アンペクト


イセジピール、イデパン


エカテリシン、エマベリン、エレナール


カサンミル、ガドセリン、カルジオブレン、カルスロット、カルトラン、カルナース、カルバン


キサラートL


クノラミンL、クラルートL


ケニカルノンLA


コーレン、コニール、コニジピン、コバテンシン、コバニカルLA、コバニフェートL、コバラート、コポネント、コリネールL、コロジレート、コロヘルサーR


サプレスタ、サリペックス、サンライト


シェトラゾーナ、シオペルミンL、シスカード、シナロング、ジルチアゼムR(塩酸)、ジルベイド


スパラートL、スプレンジール、セパジピン、セパミット、セレスナット、セレブレート、


ダウンテンシン


ツルセピン、トーワライト、トルテンシン、ドスペロピン、ドローマー


ナックレス


ニカジルスL、ニカルジレート、ニカルピン、ニカルン、ニコデール、ニスタジール、ニトテルシン、ニトプレス、ニトレジック、ニトレナール、ニバジールニフェジピン、ニフェスロー、ニフェプランL、ニフェラート、ニフピン、ニルジピン


ノルバスク


バイニロード、バイミカード、バイロテンシン、バソセダン、バロジピン、バロテイン、パゼアジン、パルチデールL、パルビート、パルベジノン、パレトナミン


ヒシロミン、ヒポカ、ヒロスタスR


フロッティ、プレアルピン


ヘマレキート、ヘルベッサーR、ヘルラート、ベック、ペルジピン


ホルミトール


マゴチロン、マリボロン、マルムネン


ミオカルジー、ミタピラ、ミルファジン


メノプリジンL


ヨウチアゼム


ムノバール


ラジストミン、ラミタレート、ランデル


ルチアンノンR


レマール


ロシトール、ロニアン


ワソラン

抗てんかん薬である、ジフェニルヒダントインダイランチン(フェニトイン)を飲んでいると歯肉の増殖(もこもこ盛り上がってくる)が起こることがあります。

歯肉の増殖は歯のあるところだけに起こり、頬などの口腔粘膜には起こりません。10~19歳に発症するケースが多いようです。

発症するのは薬を飲んでいる人の50%で、投薬開始から10日から2週間ほどで症状が出てきます。

増殖する場所は奥歯よりも前歯のほうが多いようです。
薬を飲む量が多く、飲み続けている期間も長いほど起こりやすい異常です。

症状:
最初、歯の周囲の歯肉が赤く腫れ上がり、普通の炎症性の歯肉の増殖と区別がつきません。
時間の経過とともにピンク色になってくるので、健康な歯肉と区別がつきにくくなってきます。

薬を飲み始めてから2~3ヶ月で、歯肉の増殖がはっきりしてきます。歯肉は硬く弾力性があります。押しても痛くありません。歯周病にかかっている人ではさらに歯肉の増殖が進みます。

歯肉の増殖によって義歯があたって痛いという症状を訴えてくる人もいます。

治療:
薬を飲むことをやめ、歯肉の増殖しているところを切除するのが理想的な治療ですが、薬をやめることは現実的にはなかなか困難です。

そこで、歯みがきによって口の中の清掃を徹底し、歯科医院でブラッシング指導やスケーリング(歯石をとる)を定期的に受けることが重要になってきます。

疲れているとき、風邪をひいているとき、二日酔いのとき、連日の睡眠不足など体調が悪くなると歯肉が腫れることがあります。

歯肉は全身状態が反映されやすい非常に敏感な部分です。身体の抵抗力が低下している時に慢性の炎症がある部分が急性に転化してしまうことがあります。

体調がもどって歯肉の腫れがひいても、歯周病は確実に水面下で進行しています。早めに健診、治療を受けることをお勧めします。


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