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ふだん何気なく飲んでいるお茶ですが、この中には素晴らしい薬効が含まれています。
日本茶、紅茶、ウーロン茶などいろいろなお茶がありますがこのなかに含まれる成分ごとにその薬効を整理してみます。



1.カフェイン
お茶といえば真っ先のこれを思い浮かべる人は多いと思います。
カフェインは大脳等の中枢神経を興奮させます。その結果、興奮作用、覚醒作用、記憶力の向上が認められます。カフェインはからだに良くないと言う人いますがやはりそれは程度問題で、誤解といえます。

2.タンニン
お茶の”渋み”の成分です。もっとも含有率が高いものです。このタンニンはとてもからだに良いもので
「動脈硬化を防ぐ」「発癌物質の働きを弱める」「殺菌作用」「利尿作用」等のさまざまな作用があります。このなかの「殺菌作用」は虫歯や歯周病の予防に役立つことはいうまでもありません。

3.葉緑素
血液は増加、肉芽組織の再生促進、そして美容にもよいともいわれています。

4.サポニン・アミノ酸
溶血作用、解毒作用、抗菌作用。

5.ミネラル
マンガン、アルミニウム、リン酸、鉄などさまざまなミネラルが含まれています。
とくに注目なのがフッ素です。もちろん虫歯予防に欠かせないものです。お茶をたくさん飲む人は虫歯が少ないといわれています。

今日はフッ素の安全性の続編として、慢性中毒についてです。
代表的な慢性中毒の例として、長年にわたって飲料水等による過量のフッ素を摂取したときに生ずる歯のフッ素症(斑状歯)があります。

斑状歯は顎の骨の中で歯が作られる時期に、長期間継続して過量のフッ素を摂取した時に起こるもので、歯の表面に白斑や縞模様が現れたものをいいます。すでに生えている歯にはいくら過量のフッ素を作用させても斑状歯が生じることはありません

フッ素洗口を開始する四歳児では、顎の骨の中ですでに歯の頭の部分のほとんどができてしまっており、また、口の中に残るフッ素の量もごくわずかなので、フッ素洗口の実施により歯のフッ素症(斑状歯)が問題なることはありません。

つまり、前回の急性中毒と同様、慢性中毒についても全く心配ないということがおわかりいただけたと思います。

フッ素の安全性を説明するのには、急性中毒と慢性中毒に分ける必要がありますが、今日は急性中毒について説明します。

急性中毒は一度に多量のフッ素を摂取したときに生ずるもので、吐き気、おう吐、腹部不快感などの症状を示します。

フッ素の急性中毒量は、体重1kgあたりフッ素として2mgといわれています。たとえば、体重20kgの子供(5~6歳児)では、40mg以上のフッ素で急性中毒を生じることになります。
学校での週1回法のフッ素洗口1回分の中に含まれるフッ素の量は9mgですから4回たてつづけに飲み込んでも急性中毒量には達しないということになります。

ちなみに、週1回法のフッ素洗口後に口の中に残るフッ素の量は1mgといわれています。
お茶一杯(200cc)に含まれるフッ素は0.1mgですから、お茶約10杯飲んだ時のフッ素の量と同じということになります。

つまり、急性中毒については心配ないということがおわかりいただけたと思います。

次回は慢性中毒の場合を説明します。

歯の成分である「ハイドロキシアパタイト」中の水酸イオンと入れ替わりにフッ素イオンが結晶中に入るため、歯の結晶が強固になり、酸に侵されにくくなります。
また、一度とけたエナメル質がフッ素によって再結晶化されます。歯垢の中に入り込んだフッ素は酸の産生を抑えます。これらの理由により、フッ素は虫歯予防には効果があります

左がフッ素入り歯磨き。 右がフッ素洗口液(ミラノール)
フッ素の安全性については次回。

フッ素を利用していていればむし歯にならないかという問題です。
結論としては、虫歯になります

フッ素を利用していても、ダラダラ食いをしたり、頻繁に間食をしたり、歯みがきを怠れば虫歯になります。
フッ素を利用すれば虫歯になるリスクが下がるということで、決して虫歯にならないということではありません。

フッ素は子供にしか効果はないのですか?大人には効果がないのですか?という質問を受けることがあります。

フッ素はあらゆる年齢で効果があります。
中高年になると歯肉が下がって歯根が露出してくることがあります。歯根は虫歯になりやすい(根面齲蝕)のですが、フッ素で予防効果を期待することもできます。


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