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歯医者さんというのはできれば行きたくないところと思っていらっしゃる方はまだまだ多いようです。

特に、奥歯がかけたぐらいでは来院されない方は大勢いらっしゃいます。それが少々痛くてもガマンなさって来院されません。

ところが、これが前歯がかけたとなると話は違ってきます。
なんといっても前歯の場合は見た目の問題がでてきます
人前で前歯がかけているのはなんとも格好悪い、ましてや近々結婚式によばれていたりしたら・・ということで、奥歯がかけても放っておく方も、前歯がかけると痛みがなくてもその日のうちに来院されます。

でも本当は前歯よりも奥歯のほうを優先すべきなんです。奥歯のほうを放っておくと、そのうち噛めなくなるという大変なことになります。

前歯と同じぐらい奥歯も気にかけていただけたらなぁ・・とつくづく思います。

かぶせ物を自分でボンドなどの接着剤でくっつけると、ほとんどの場合浮き上がったり、ズレたりするようです。
当然噛み合わせも狂います。

噛み合わせがあわないまま使っていると歯に対するダメージが多かれ少なかれ必ずきます。
これが長期に及ぶと歯に痛みがくることもあります。

さらに、何度もつけなおしていると重なった接着剤が分厚くなってきて噛むこと自体不可能になっている場合もあります。

歯医者さんに行っても接着剤をきれいに取ることができず、装着不能になってしまうこともあります。

かぶせ物が外れたときは自分でくっつけるのはやめましょう。
治療した歯科医院に行って調整・再装着してもらいましょう。

接着のためのセメントが完全に固まるには30~40分かかります(セメントの種類にもよりますが)。その間は食事をしないようにします。

中にはもっと速く固まるセメントもあります。
まぁとにかく医院を出て家に着く頃には食事は大丈夫です。

つめ物にしても、かぶせ物にしても、最初は多かれ少なかれ違和感があると思います。これは次第に慣れてきますので心配いりません。
ただ、一ヶ月たっても二ヶ月たってもいっこうに違和感がなくならないときは、高さ等の問題も考えられますので歯医者さんに行って相談してみてください。

かぶせ物が取れた状態で長い間放置するとどうなるのでしょう?

■まず、咬み合っている反対側の歯が伸びてきます。
これによって、いざかぶせようとする時に上下の歯のすき間が狭くなってかぶせ物が非常に作りにくくなります。場合によっては咬んでいる反対側の歯も治療して歯の長さを短くする必要がでてきます。時間も労力もかかります。

■削った歯になにもかぶせないで「裸」で放置しておくということは、歯の質が弱い「象牙質」を外界からの刺激や汚れにさらしてしまうことになります。
硬いエナメル質なら外界からの刺激や汚れに耐えられますが、弱い象牙質はそうはいきません。機械的、物理的な刺激によって欠けやすいといえます。また虫歯になりやすいといえます。

以上のようなの要因によって、一本でもかぶせ物が取れた状態で放置しておくとお口の中全体の咬み合わせが次第に崩壊してきます。
放置することがいかに怖いかということです。

かぶせ物がとれたはとにかく早急に歯医者さんに行きましょう。

「さし歯」という言葉があります。
専門用語では「歯冠継続歯」といいます。
実はこの「さし歯」というのは現在ではほとんどやられていません。
ちなみにうちでは開業以来やったことがありません。
「えっ?」と思われるかたもいらっしゃると思います。

「さし歯」というのは根だけになった歯に、金属の芯棒と人工の歯が一体となったものをくっつけるだけの単純な作りです。
欠点はなんといっても外れやすいということ。よく、「さし歯が取れちゃった。」なんて話を聞きますね。


         さし歯

現在はこのような治療法ではなく、たとえ根だけになっても、まず土台(専門用語では「築造」)を入れて、それからまわりを削って、型を採って、最終的に前装冠(かぶせ物)をかぶせます。


        前装冠

これだと、外れるということは滅多にありません。歯磨きを怠ってまわりから虫歯になって外れることはありますが。

奥歯が悪くなってもなかなか歯医者さんに来ませんが、前歯が悪くなると途端に歯医者さんにくる方がいらっしゃいます。

たとえば、前歯が一本欠けたり、前歯に大きな虫歯ができたり、前歯のかぶせ物や詰め物がとれたり・・というような場合です。
そして「前歯だけなおしてほしい」と希望してきます。
やはり見た目が大事で奥歯はどうでもいい?ということなのかもしれません。

前歯だけ治療しても奥歯を治療しなければその前歯は短期間でダメになります。奥歯でよく噛めないために前歯に負担がかかりすぎるためです。奥歯の支えがあって前歯は保護されているということです。
ですから、奥歯をちゃんとなおしてから前歯にとりかかるというが常識なわけです。

ただやはり患者さんの「とりあえず前歯を早くなおしてほしい」という希望は切実ですからやはりなおして差し上げますが。

でも、最近は前歯をなおしたらそれっきり・・という患者さんはあまりいなくなりました。


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