キーン、という歯をけずるときの音。
あの音が好きな人はあまりいないようです。
上がエアータービン、下が5倍速コントラこれは
エアータービンという器具で、圧縮空気でファンを回して一分間に30万から50万回転もしています。
高速の回転器具を冷却するためと、けずるときの歯の発熱を防ぐために、一緒に水が出てきます。
歯というのは相当硬いもので、回転式の器具(ドリル)でけずっていた昔は時間と労力と患者さんの苦痛がともなっていました。
ところがこのエアータービンの出現のよって、この硬い歯をほんの軽い力であっという間に、しかも安全にけずれるようになりました。
歯医者さんにとっても患者にとっても、治療時間と苦痛を減らすスゴイ器具なんです。
でも最近は、このエアータービンに替わって、
5倍速コントラという器具が登場してきました。
これは、電気のモーターによって超高速回転させるもので、タービンのようなキーンという音がしません。
歯の硬い・柔らかいという感触が術者に伝わってくるので治療もやりやすく、また回転が安定していて、振動も少ないので歯のやさしいといえます。