要介護者が口から食べることができるようになると全身の回復が早まるといわれます。
中心静脈栄養あるいは経管栄養だった人が口から食べるようになると加速度的に元気になります。

これはただ栄養分が十分に摂れるようになるからだけではありません。咀嚼して自ら食べるという行為により、脳に刺激がいき、脳が活性化されます。
目で見て、匂いをかいで、顎を動かして、噛んで、舌で食塊を形成して嚥下する、これら一連の行為が脳への刺激となって回復を早めます。
口から栄養が摂れなかった期間、義歯を長期に外していて義歯が合わなくなる場合があります。せっかく口から栄養を摂れるようになったのですから、義歯を早急に修理するか、新製するかして、口から食べる幸福を享受したいものです。