歯がすり減ってくることを
咬耗(こうもう)といいます。
加齢によってだれにでも多かれ少なかれ見られる現象です。
法歯学(遺体の身元鑑定など)ではこの咬耗が年齢を推定する重要な要素になってきます。
⇒警察の身元調査と歯咬耗の原因には
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咬む力■
硬い食べ物を好んで食べるかどうか■
歯の硬さ■
歯ぎしりをするかどうか■
日常の食いしばりの頻度などがあげられます。
これらによって咬耗が進む速さが左右されるというわけです。
古代人が現代人に比べて咬耗が激しかったのはやはり食生活が一番大きな要因でしょう。昔は硬い食べ物が多かったため、咀嚼の回数が多かったと言われています。
⇒噛む回数特に現代の若者は軟らかいファーストフードを食べるので歯の咬耗が少ないといえます。
咬耗面は平らで光沢があります。
咬耗が進行して象牙質まで達すると象牙質の部分がくぼんできます。
咬耗が進行して歯髄に近くなっても、もたいていは二次象牙質(新しい歯の構造物)が歯髄に添加されるためしみたりすることはありません。