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虫歯で削った穴を一時的にふさぐ材料を専門用語で仮封剤と呼びます。
いろいろな材質の仮封剤があります。

あくまでも一時的なものですから原則的に外れやすくできています。
しかしある程度長期間の仮封を必要とする場合は、詰め物やかぶせ物を接着するときに使う硬いセメントを使うこともあります。

仮歯と同じで仮封剤はあくまでも一時的なものですので、仮封のまま長期間放置するといろいろなトラブルに見舞われます。必ず最後まで治療を完了しましょう。

結構きれいだし仮歯で十分と自分で判断して、長期間仮歯のままで放置するかたがいらっしゃいます。
仮歯のままずっと放置しておくといろいろな問題が起こってきます。
■壊れる
仮歯は材質的に弱いので、こわれやすいといえます。
■外れる
仮歯は外すことを前提にしているので弱い接着剤で装着しています。旅先などで外れると大変なことになります。
■虫歯になる
弱い接着剤を使用しているので、次第に溶けてきて仮歯と自分のもともとの歯の間にすき間ができてきます。このすき間から虫歯になってしまう可能性があります。
■変色する
仮歯は特に水を吸いやすい材質でできているので、水といっしょに汚れも吸いこんでしまいます。ですから次第に見た目が汚くなってきます。
■口臭がしてくる
水や汚れを吸いやすいということは、臭いも発生しやすいということになります。

ということで、仮歯にままにしておくことは百害あって一利なしです。せっかくの治療が台無しになってしまいます。
仮歯はあくまでもとりあえずの歯、いってみれば紙コップのような物と思ってください。

仮歯は通常は即時重合レジンという材料で作られています。
その場で固めて成形できるプラスチックの一種です。

作り方としては、歯科医師がその場で成形して作る場合と、歯型を採ってあらかじめ技工室で作っておく場合があります。

技工室で作る場合は仮歯とはいってもかなり精巧なものができます。
でも所詮仮歯ですので、短期間で使うものであることには変わりありません。

歯医者さんで仮歯を入れることがよくあります。
仮歯の役割は見た目の他にもいろいろあります。

■歯の移動するのを防止する
歯は放っておくと意外と早く移動します。歯がないスペースに入り込んだり、延出といって噛み合せる方向に延びてきたりします。
■虫歯を防ぐ
削った歯は象牙質が露出した状態ですので虫歯に対して無防備です。これを保護する役割をはたします。
■歯がしみるのを防ぐ
象牙質が露出するとしみます。これを防ぎます。
■食事ができる
奥歯の仮歯があればほとんど通常どおり噛むことができます。

仮歯が外れたとき自分で接着剤でくっつけてもいいですか?・・という質問を講演会で受けたことがあります。

仮歯を素人さんが自分でくっつけるとほとんど場合、浮き上がったり、ズレたりするようです。
当然噛み合わせも狂ってくるのですが、これが一番怖い。
噛み合わせのあわないまま使っていると歯に対するダメージが多かれ少なかれ必ずきます。これが長期に及ぶと歯に痛みがくることもあります。

さらに、何度もつけなおしていると重なった接着剤が分厚くなってきて噛むこと自体不可能になっている場合もあります。

接着剤をきれいに取ることができずにせっかく製作した本物の冠が装着不能になってしまうこともあります。

仮歯が外れたときは自分でくっつけるのはやめましょう。治療した歯科医院に行って調整・再装着してもらいましょう。


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